ぼっちの趣味雑記

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ラノベ『七人の魔剣姫とゼロの騎士団 (1)』感想

表題のとおり、『七人の魔剣姫とゼロの騎士団 (1)』の感想を。

前回読んだ『七つの魔剣が支配する』とタイトルが似てるので買ってみたというだけですw Kindle半額セールだったというのもあり単なる衝動買いで中身をあまり調べずに買っています。

いつもどおり多少のネタバレはあるのでご注意を。

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あらすじ

キールモール魔術学園に突如転向してきた「魔力を持たない」転校生、ナハト。

彼の目的はこの学園にある伝説の魔具、「魔剣」を手に入れること。そして騎士団を編成し空に浮かぶ遺跡「飛島」を探索すること。

しかしそこに立ちふさがる魔剣を所持する七人の美少女、通称「魔剣姫」。

果たしてナハトは魔剣を所持できるのか、そして飛島の謎とは...

ナハトと彼女たちの織りなす学園バトルファンジー


分かりやすく「正統派学園バトルもの」という印象です。美少女が出てくるのも定番。主人公が異能もちなものまた定番。

剣によるバトルモノの王道を行ってる感があります。


魔剣姫

魔剣を持っている女子のことを魔剣姫と呼ぶようで。ちなみに「まけんひめ」と呼びます。初見では無理w

七人とも女子なのは偶然、といいますかタイミングが良かっただけの模様。男子がもつとどう呼ぶんだろ?
当然のことながら全員高い才能持ち+美少女ですw


といいつつ1巻で活躍するのは七人うち二人。メインヒロインと、そのライバルキャラのみ。残りの魔剣姫は顔みせ程度です。

が、表紙はこのライバルキャラという罠。メインヒロインはどこへ... とはいえライバルキャラのほうがツンデレという分かりやすいキャラなんですよね。人気でそう。メインヒロインさんはイマイチ特徴がない...かわいいっちゃかわいいんですが...(ビジュアルは好きです)


もちろん各魔剣には特殊能力があります。魔法のある世界ですしね。この能力バトルもこの作品の見せ所の一つです。


飛島のロマン

と書いておいてなんですが、バトル部分より飛島の探索のほうが面白かった ですw

この飛島、名のごとく空に浮かぶ島で、古代の謎の技術で浮かんでいます。
ここに魔力結晶とよばれるガソリンのような魔力エネルギー源があり、これで産業革命が勃発。今や誰もがこの遺跡を探索したいと。

しかし飛島には魔物がおり、一般人では到底近づけません。そこで、主人公たちはこの島の探索者養成学校に通っている。そういう設定です。

また浮いているので「飛空艇」も必要。騎士団を結成し、グループで島にのりこみ探索します。


これが結構面白い、といいますかロマン感じるw
いやー、いいじゃないですか、厚い雲に覆われた空を飛ぶ島。そこに飛空艇で接近して探索とかロマンでしかないですよ。

飛空艇関係の描写が短めではあったのですが、とても面白かったです。もちょっと濃密にかいてほしいぐらい。


あっさりした文章

全体的に明るい雰囲気のファンタジーバトルもの、というのもあり文章は気楽に読める分かりやすいものです。

が、全体的に「アニメの脚本を起こしたような」仕上がりといいますかなんといいますか。会話が多いんですよね。
舞台説明などもかなりの文章を会話でこなしてます。アニメはしゃーないとして、小説なら地の文で書くこともできるのですが...

このため、全体的に「軽い」ノリの文章という印象を受けました。


もちろんライトな雰囲気のファンタジーなのでこれ自体はOKなのです。が、バトルシーンがちょっと物足りない。描写不足といいますか、会話でやりとりしてるだけといいますか。

「七つの魔剣」はこの辺の文章に「迫る」ものがあったため、余計に物足りなさを感じてしまいます。もうちょっと迫力ある文章にしてほしかったと思いました。

出てくる敵キャラが総じて雑魚というのも一因かもしれません。

とはいえ読みやすいと評価する人もいると思うので、このあたりは好みかと思います。


まとめ

さくさく読める正統派学園バトルもの、という今どき貴重な作品でしたw

魔法、そしてそれに関わる飛島の設定などはなかなか面白く引き込まれました。もう少しバトル系の描写が濃密だと良かったなぁというところです。
他のキャラも見せ場が増えるともっと面白くなる気がします。

が、現状二巻までなのが気になるところでしょうか。二巻が2021年4月で、三巻の情報が10月現在特に見つからず。うーん、さすがに刊行ペースが遅く心配になります。もっと続刊がでたころに続きを読むかもしれません。


ちなみに「七つの魔剣」、セールで調子にのって4巻まで買ってしまいました。設定の甘さを感じることはあるものの、思ったよりハマってます。またキリいいところまで読み終えたらレビュー書きます!