ぼっちの趣味雑記

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チューブレスレディをクリンチャーに変えた件

表題のとおり、Giant TCR に標準でついてたチューブレスレディタイヤをやめてクリンチャーに移行しました。以下移行した経緯や新タイヤのインプレッションです

移行経緯

一言でいうと、チューブレスレディのデメリットを受け入れることができなかった ということです。
そのデメリットとはチューブレスレディでは 一度外したタイヤは実質的におしまい というものです(あまりここに触れられていない気がする)。

チューブレスレディの場合、装着にはシーラントが必須。そしてこのシーラントがビード部分に大量こびりつきます。そして再度タイヤをはめようとするとき、この古いシーラントのせいで隙間ができうまく空気を密閉できないのです。

初めてこれを実感したのが4月。シーズンインで前後ローテーションしようと決めたときです。


チューブレスタイヤをはめるを入念に調べ、器材も全部買い揃え準備ばっちり。タイヤを外し、液状のシーラントを洗い流します。石鹸水なども完備してあとはコンプレッサーで空気を送り込むだけ!

が、全くはまらないタイヤ...漏れる空気...あがらないビード...原因はこのシーラントでした。タイヤビードにこびりついた古いシーラントが邪魔で空気が漏れていたのです。これは完全に除去するしかない...わずかでも残っていたらそこから空気が漏れます。

そしてこのゴムのようにこびりついたシーラントを擦り落とすのがつらい... タイヤ一周分 x 左右 x 前後。ものすごい手間で指が痛くなります(翌日大きなマメができた)。3時間ぐらいがんばってようやく空気をいれることができました。長く苦しい戦いだった...

この時点ですでにチューブレスレディに対し少し否定的になりました。


時は流れ。8月のある日。雨のため3週間ほど乗ってなかったときの出来事。

あれ、前輪のところにある白い液体なに...?

シーラントでした。タイヤの自然空気圧低下でビードがリムから落ちており、シーラントが漏れていたのです。

まじっすか...たった2回、週末に乗らなかっただけなんですが...

おそらく交換時のシーラント除去が不十分だったせいで、リムに密着してなかったのでしょう。しょうがないのでもう一度こびりついたシーラントを落としタイヤをはめます。が、一向にビードがあがらない。空気がもれまくる。無理やり中にチューブを入れて膨らませたのですが、一部がリムにはまらず左右に歪んでいます。

何度も力をいれてビードをこすったせいでタイヤ自体が変形したのかうまくリムにはまらない。もちろん落としきれてないシーラントの影響もあると思います。どちらにせよチューブを使っても「はまらない」タイヤになってしまいました。


この経験から、チューブレスレディは一度シーラントを流し込んだらおしまい と感じました。「タイヤを外す時は、そのタイヤを処分するとき」と言えます。

なので正しいチューブレスレディの流れは

  • 新品を装着
  • リアのみ同銘柄の新品に交換する(普通リアのほうが摩耗早いので)
  • 前後とも新品に交換する(別銘柄可)
  • この間ローテーション等は一切しない。一切タイヤを外さない

と感じました。

さらにシーラントの補充は必須。とはいえ何度も補充しつづけるのはまずい気がします。1,2回が限度ではないかと。となると1年に一回はタイヤ交換したい。
よって1年で確実に前タイヤを使い切る人=ある程度走行距離が走る人でないと、かなりタイヤを余らせて交換する必要が出てきます。

これは今の自分にはつらい。コロナの影響もあり以前ほど走り込んでない上、体重が軽くタイヤ負担が少ないため今の走行ベースだと2年ぐらい使えるはず...まだまだ走れるタイヤを交換するという無駄はしたくありません。

最低年間5000kmは走る人むけと感じました。


またある程度乗らない(乗れない)期間が存在する人も要注意。具体的には雪国とかですね。この場合、乗らずに放置してる間に先程のタイヤ空気圧低下>リム落ちが発生する可能性が高い。それ抜きでもシーラントが乾燥してしまいます。

3ヶ月、乗らない愛車に無駄に空気を入れ続け、シーラントを補給する...これは控えめに言って面倒です。やりたくない。
このことからも1ヶ月ちかく乗れない期間が定期的に発生する人もチューブレスレディは控えたほうがいいと思いました(上記が苦痛でないなら別)。


さらに「もしこれが路上でパンクしたら...?」と考えると恐怖しかない。もちろんパンクリスク自体はクリンチャーより圧倒的に低いですし、チューブさえ入れれば走行可能です。
が、出先でシーラントが漏れるタイヤを外したくないし、ビードが硬いのでうまくはめる自信がない。そもそもタイヤがガッチリとリムにはまってるのでタイヤを外すこと自体が困難です。

「チューブレスはパンクしづらいし、いざとなればチューブを入れればいいからトラブルに強い!」という考えは吹き飛びました(パンクしづらいはあると思いますが)。


このような理由から自分にはクリンチャーのほうが適してると判断しました。

以前は「チューブレスのほうがあってる」と思ってたのですがメーカーの綺麗事を真に受けてるだけではダメですね...とはいえこのことを経験できたこと自体はよかったと思ってます。何事も経験ですね。

そんなわけでクリンチャーへの交換を決意しました。


選定タイヤ

とはいえ予定外の出費。摩耗状況だけだいうならあと 1年は使えるタイヤでしたし。あまりお金は掛けたくないので各メーカーのトップグレードではなく一段下のグレードで選定しました。だいたい前後セットで6000円程度のものです。今までの買い替えはすべて各メーカーのフラッグシップばかりで、下のグレードの性能を試してみたかったというのもあります。

そして次に悩んだのが 太さ。チューブレス相当の乗り心地は確保したいと考え一回り太い 28c に決めました。相当重くなるはずですが乗り心地、および除雪車で荒らされた道では28cのほうが適していそう。(サーキットでもない限りもはや高圧運用なんて時代遅れ、低圧運用こそ正義という思想を持ってるので)

そこで選定したのが、コンチネンタル Ultra Sports3 28C。前後5800円なり。295gとかなりの重量ですが、レースするわけではないし自分にとって必要十分な性能は発揮してくれるとの判断しました。なにより純正の Giant GAVIA Course1 25c (375g) よりは軽い。UltarSport3の場合さらにチューブが必要ですが、逆にGAVIAはシーラントが必要なのでトータルではほぼ同じ重量になるでしょう。

ちなみにGP5000-28cは240gで55g差。まぁそのへんは価格とのトレードオフ。GP5000は倍額ですからね...
パンク耐性が不安だったのですが、ここまで重量差があるなら大丈夫ではないかと思います(耐パンクベルトはないが、ゴムの分厚さでカバーできてると思われる)。

ホイールのせいか多少はめづらかったですが、滞りなく装着完了。クリンチャーは楽だなぁ!


インプレ

あまりインプレ需要のあるタイヤとは思えませんが一応w まだ400km程度なのでそこはご了承ください。体重51kg、フロント5.1bar/リア5.2barです。

前述のとおり以前のGIANT純正チューブレスがそこそこ重いので大きな差を感じず...が、多少加速が鈍った感はあります。安物パナレーサーチューブを R-Air にしたら改善するかも。とはいえ許容範囲。
コーナーリングのほうが差が大きい。明らかに鈍くなったと感じます。ポジティブにいうなら安定してます。

差が出た乗り心地でしょうか?やはりここはチューブレス圧勝。大きめ段差ではふんわり感あるのですが、ひび割れなど細かい段差への追従性はほぼ大差なし。本当はもう少し空気圧を下げたいのですがパンクリスクを考慮すると勇気が出ない。

グリップは不明。元からグリップの限界を試すような攻めた走りはしないので分かりません(ビビリな都合、下りは30km/h制限、安全至上主義なので...)。


元の純正タイヤがミドルグレード相当なので、まぁほぼ値段通り。逆にトップグレードタイヤからだと物足りなさを感じるかもしれません。あとは耐パンク性と耐久性でしょうか?ここは走り込まないとわかりませんので、レビューはパンクしたときか次のタイヤに変える時ですね。

唯一の欠点が 空気を抜かないとフレームに装着できない。ブレーキのクリアランスが足りない。まぁちょっとブレーキいじってを間隔を広げればいいだけ...といいたいところですが片側1.5mmほど広げないと無理そう。クリアランスをつけすぎな気がしてちょっと怖い。ちょっと空気を抜いてからホイール脱着で妥協する予定です。

フレームクリアランスもギリギリ。この辺は一世代前のフレームなのでしょうがない。

このため次のタイヤ買い替えでは26cぐらいかなぁと思ってます。

現状では満足です。「これからずっとセカンドグレードでいいかな?」と思う反面、「6000円ぐらいケチるんじゃない!」という気もします。


が、その後タイヤの前後ローテを逆に取り付けていたことが判明。やむを得ずはずそうとしたのですが、ビードが一切おちない。リムに完全に固着してます。これ、GIANT純正タイヤ以上にびっちり食い込んでるんですが...外すのに30分以上かかりました。

こいつ、チューブレスいけるんじゃないか?という食いつき。まぁやりませんが、これはこれで路上パンクしたら困りますね...チューブレスレディホイールも考えものです。やはりクリンチャー一択やで...


まとめ

チューブレスの性能は認めつつも運用の手間を受け入れられなかった、というところでしょうか。初期インストールの手間なら耐えれますが、外したタイヤの再装着がこんなにつらいと想像してませんでした。
コロナ前のように年5000km以上走ってたらチューブレスを継続してたと思います。とはいえ一度チューブレスを経験できたのはよかったです。

もし「レディ」でないチューブレスが標準的になったらまた戻るかも。が、そんな時代来ないでしょうねぇ...MTBは長年レディが標準ですし...

当分は今までどおりなれたクリンチャーで乗り続けようと思います。