『ブルーアーカイブ』など人気ゲームを運営するYostar社の新作 『ステラソラ』 を早速プレイ。リリース日から3日ほどプレイしたので感想を書いていきます。

まず最初に、何かと似たゲームである同社運営の「ブルーアーカイブ」は1ヶ月ほどプレイした程度です。比較対象として出しますが、ガチ勢には程遠いのでご了承ください。
どんなゲーム?
まずはゲーム内容について軽く解説
戦闘パート
最初の解説はゲームの華である『戦闘』部分から。やはり戦闘の面白さは大事です
HADESライクなカジュアルアクション
戦闘は 見下ろし型のクォータービューアクション。画面内に大量の弾が飛び交う画面は、名作インディーゲーム『HADES』を彷彿とさせます。

▲HADESライクな見下ろしACT。画面がわちゃわちゃして弾幕ゲーになりがちな点も似ている
とはいえ HADESと比べるとだいぶマイルド。とてもスマホを意識した作りで、円の範囲内にいれば通常攻撃を自動で行う仕組み です。つまりキー連打しなくていい。
プレイヤーは移動・回避に専念しつつ、タイミングよく「スキル」と「必殺」を使っていくのが基本的な流れになります。

▲円の範囲内は自動攻撃ととても楽
アタッカー1人+補助2人
パーティ編成は、操作可能なアタッカー1人と補助枠2人の3人構成。戦闘中のキャラクターチェンジはありません。
操作するのはずっとアタッカー。補助枠はスキルと必殺を撃つだけになります。
このへんもとてもカジュアルな作りと感じました

▲編成画面。操作するのは中央の一人だけ
オート完備
さらにアクションゲームにしては珍しく、オート操作が完備 という便利仕様。
スキル・必殺はもちろん、敵に向かって移動もしてくれる ので本当に放置できます。
アクションゲームで移動まで自動化されているのは、かなり珍しいと感じました。
ローグライク要素
もう一つこのゲームの特徴といえるのが、常設のローグライクコンテンツをクリアし、ランダム要素で強化されたパーティを素材収集やボス戦闘に使うこと。
大げさにいうと「パワプロ」や「学マス」に近い育成システム。バトル中心のゲームでこの仕組みを採用しているのは面白い発想だと感じました。

▲階層をクリアするたびに強化要素が手に入る

▲クリア後のパーティを保存。他コンテンツで使う
このためある程度ゲームが進むと 上振れが出るまで周回することになるでしょう。この点はプレイヤーによって好き嫌いが分かれそうです。
自分はあまり好きでない…シャニ◯スのトラウマが…
可愛いキャラ
ここはさすがに『ブルーアーカイブ』を手がけるYostar。『ブルーアーカイブ』を彷彿とさせる、可愛らしいキャラデザ。
3Dモデルもブルアカよりは頭身高めですがデフォルメのきいたもの。こちらも幅広く人気でそうですね

▲限定ピック中の「チトセ」。人気出そう
良い点・気になる点
遠征や装備といった要素は一般的なソーシャルゲームと共通する部分が多いため解説はこのへんにして、個人的に感じた「良い点」と「気になる点」を挙げていきます。
良い点
まずはいいところから
いい意味でスマホに振った戦闘
まず何と言っても 戦闘のとっつきやすさ。操作が簡単でスマホでも難なくプレイできます。 そんなに操作が激しくないためコントローラーなんてなくてもいい。キャラチェンもないからボタンも少なく、タッチパネルでも十分プレイ可能。
大げさに言うと ブルアカにキャラ移動を足した程度 のアクション性なので大半のユーザーには受け入れやすいと思います。

▲操作ボタン。一見多いがキャラごとのスキルと必殺だけでシンプル
使えるオート戦闘
そして オート戦闘のできが良い。アクションゲームでここまでやれるとは思ってませんでした。
回避性能は絶望的なのでダメなときはダメですが、適正レベルのコンテンツをプレイするぐらいなら十分オートでいけます。
特に 移動もオートというのがうれしい ですね。
かわいらしいキャラデザ
そしてキャラクタデザイン・およびモデリングが可愛らしい。
『ブルーアーカイブ』がヒットした要因の一つもここにあると思っているので、本作も人気が出そうな予感がします。
同人受けがすごそう

▲戦闘終了後の画面。3Dモデルもかわいらしい
武器がイラスト
そしていわゆる武器に近い存在が ロスレコ とよばれるCDジャケットのようなもの。ガチャで入手するのですが 可愛らしいイラストでとてもポイント高い
低レアでも収集したいと思わせるものがあります。ちょっと前にレビューしたリバースブルーxリバースエンド といい、こういうほうが流行りになっていくかもしれませんね。

▲星3ロスレコ。印象的なイラスト

▲星5ロスレコ。めちゃ可愛くてほしい…
メニューがサクサク
ホーム画面や育成画面のメニューがとてもサクサク動く。
画面遷移に小気味よいアニメーションが挟まるなど、操作していて非常に心地よい です。
ここで変な引っ掛かりがあると一気にストレスたまりますからね。細かい部分も含めよくチューニングされているなと感じます。
この手のエンジニアやってるので、こういう処理がどれだけ面倒かよく分かる…地味ですが結構すごいです、この作品

▲画面切り替えで挟まるアニメーション。車が動いてかわいい
細かい不具合がない
普通この手のゲームって結構リリース直後に不具合が多かったり、戦闘で妙にもたついたりフレーム落ちたりがよくあります。 このゲームは最初にサーバーダウンはあったらしいですが、それ以外特に気になることがない。目立った不具合やパフォーマンスの問題には遭遇していません。
地味な点ですが、これは結構すごいことだと思います。丁寧に開発されたことが伝わってきます。
『鳴潮』もリリース初期はかなり問題がありお世辞にも褒めれる出来ではなかった(戦闘以外)
気になった点
次に気になったところを
激渋育成素材
まず育成がきついのなんの。始めたばかりとは思えない素材・スタミナの渋さ。
ブルアカも結構渋かった印象があるのですがさらに厳しい印象。スタレ・鳴潮の比ではないです。最序盤なのにまともに育成出来ない。スタミナがない
激渋ガチャ
次に ガチャ周りがかなり厳しい。 確率1%で天井120連とホヨバ系よりかなり厳しい。
さらに厳しいのが 10連3000石とホヨバのおよそ倍。 なのに石のお値段は1000個で1600円と相場通りだから困る。
追記:勘違いでした。1600円だと初回は1000個+おまけ1000個、2回目以降は1000個だと思ってましたが、2回目以降は1000+500個だそうで...わかりづらっ
微課金勢目線としては「650円の月パス」を買っても10連程度しか回せないというキツさ。こちらもホヨバ・鳴潮の半分程度です。
正直めちゃ強気だなと感じます。
イベントなどでの配布は多いのかもしれませんが、費用対効果が悪すぎてさすがに課金する気はありません。

▲全体的に強気な設定
属性縛り
さらに 属性を統一することの重要性が高い 点も序盤のハードルになっています。「ロスレコ」に特定の属性を強化する効果が多いため、自然とチームメンバーを同じ属性で固めたくなります。

▲星4ロスレコの一つ。風属性専用の効果しかないためメンバーも風属性で固めたい
ガチャが厳しくキャラクターが揃いにくい上に育成もままならない序盤において、この属性縛りはかなり厳しいと感じました。
まだ風属性しか3人固めれません。今後どうなるんだか
ゲーム外の注目点
ゲームの範囲外で気になる点もいくつかあります。
ブルアカとの共存
まず気になるのが、同じYostarが運営する 『ブルーアーカイブ』との棲み分け。ゲーム性やキャラデザの方向性が似ているため、既存のプレイヤー層と客層が被っているのは間違いないでしょう。共存するのか、あるいは奪い合う形になるのか…
対照的にHoYoverseは『原神』『スターレイル』『ゼンゼロ』と作品ごとにゲーム性やデザインを大きく変え、プレイヤー層が重複しないよう配慮しているように見えます。
この路線が今後どうなるかちょっと気になります。
ガチャゲーの行方
ブルアカ以上に気になるのが厳しいガチャシステム。
ガチャといえば ガチャ廃止にしたことで今年最も注目を集めているであろうタイトル『デュエットナイトアビス』 が来週リリースされます
duetnightabyss.dna-panstudio.com
事前登録1000万人オーバーと注目度は間違いなく今年最大級。マネタイズの懸念はあるものの、ソシャゲの最大の不満点を消してきたのは大きい。
ガチャ周りではなにかと厳しい意見の多い「ステラソラ」がこのタイミングでリリースされたのはある意味面白いと思っています。
勝つのはガチャゲーか、それともガチャがこの世から消えるのか…
こちらも含め今後動向を注目していきたいです。
おわりに

そんなわけでプレイ数時間のレビューでした。さすがにココまで話題作だとちょっとぐらいプレイしてみたいですからね。
「さすがYostar」と思わせる丁寧な作り込みと、スマートフォンでの遊びやすさを両立したカジュアルで上質なアクションゲームに仕上がっていると感じました。
なによりキャラデザが同人受けしそう
一方で戦闘は面白い反面、育成やガチャ周りの厳しさで挫折するかも…あと個人的にですがキャラデザがそこまで好みではないのもあります(ブルアカも育成で折れた)。
ゲームの内外に多くの注目点を抱える本作。もうしばらく続けて、またレビューできたらなと思います。
では次の記事で!本当にデュエットナイトアビスでどうなるかは楽しみです。
個人の希望は別として、ガチャゲーが残ると思っています