ぼっちの趣味雑記

オタクになりきれないオタク。軽度なアニメオタク+ラブライブ好き+車ゲー馬鹿。運動にはまりつつあるコミュ障のBlog

オクトパストラベラー クリア後インプレ

前回書いたオクトパストラベラー(Steamのほう)、今日裏ボス含めクリアできました!

なのでクリア後レビューを書きたいと思います。軽度のネタバレ注意です!

クリア時のデータ

クリア後のステータスは以下のとおりです。ラスボスでレベルが1,2あがったので、挑戦時はレベル78/79のいずれかです。

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左がラスボス第1パーティ、右が第2パーティです。

ラスボスは強いと聞いてたのでかなりレベル上げしておきました。そのおかげもあり全キャラ全スキルを覚えれました。どのキャラのだいたい77前後で全スキルを覚えれたので参考までに。その後可能な限りレベルを統一させてほぼ全員78、二人79でボス挑戦です。

プレイ時間は77時間。前述のレベル上げ他、途中でトレサの買取で高めのアイテムの買ってた(=お金稼ぎしてた)のでかなり時間かかりました。盗むリセマラ込だともちょっと増えて80時間ぐらいでしょうか?

ちなみに4章の全員終了時は全員レベル60弱。8人なるべく平等にレベル上げしてたのも時間かかった要因かと思います。主力4人だけ一気にレベルあげて、残りの4人は最低限にすればもっと早かったかもしれません(こうやると4人が60ちょい、残りが30弱ぐらいと聞いた)

どちらにせよ3800円で買ったにしては十分すぎるボリューム、フルプライスで買っておいてもよかったなと本当に思ってます。


よかったところ

以下このゲームの面白かったところです。

戦略性の高いバトル

このゲームの最も高い評価ポイントが シンプルながら極めて戦略性の高いバトルシステム ではないでしょうか? キャラクタの固有ジョブ/サブジョブ、弱点、ブレーク、BP...これらが実に見事に絡み合い常に思考を要求されるバトルが展開されます。

さらにすごいのが、序盤/中盤/終盤と戦術が変わっていくこと。JRPGによくあるLVが上がって武器が強くなるだけではありません。戦い方/考え方が大きく変わるのです

  • 序盤
    • 通常攻撃でのブレーク、ブレークさせた状態でBP使ってスキル
    • BPをいつ/どう使うかで頭を悩ませる
  • 中盤
    • サブジョブが手に入ることで一気に戦術が多様化
    • さらにスキルが充実しはじめる
    • スキルを使ったブレーク
    • ブレーク状態にバフ/デバフを重ね合わせるようタイミング調整するようになる
    • 「防御」で次ターン最速で動けるので、それを利用しはじめる
    • 弱点が最初は塞がれてるボスが出始める
  • 終盤
    • 敵の弱点が多様化。戦闘中に弱点が変わるように。
    • 上級職もそろい奥義を中心とした高BP戦。
    • BP回復のタイミングも重要になる。
    • ブレークタイミングで奥義を放ちたい
    • さらにそのタイミングでバフ系奥義も重ねがけしたい
    • タイミング調整にさらに綿密なBP調整/回復が必要になる
  • ラスボス
    • ぶっこわれスキル性能同士の戦いw
    • ここまでくるとジョブ/スキルの組み合わせがある程度固定化される

ゲームが進行すればするほど、「詰将棋」のような思考になります。「2ターン後でブレークできる。けどまだ2回攻撃の補助奥義とバフ/デバフかけてないからこのターンではxxのBPを回復させて...いや、次のターンの行動順だと先に回復しないと死ぬ。となると3ターン後に...ならいっそ今強引に技つかってブレークさせて体制整えるか?」などなどすごく考えるようになりますw  それが楽しい。

このバトルシステムは本当に魅力的で最後まで飽きることなく楽しめました。

ジョブとスキルの組み合わせによる多彩な戦術

1キャラあたり一個のサブジョブを選べるのと、4つの補助スキルを装備できるのもこのゲームの面白いところ。キャラのベースジョブとサブジョブの組み合わせ、それらを4人パーティとしてどうまとめるかを考えるのが楽しい。

そこに補助スキル4つが絡み合い、非常に多用な戦術が生まれます。

例えば

  • 壁役が「かばう」、攻撃役が「ふんばる」を装備
    • ふんばる = 被ダメージ時、条件を満たすと一度だけHP1で耐える
  • さらに壁役に「緊急回避」のバフ
    • 物理攻撃を回数限定で 100% 回避する
  • さらに攻撃役に「火事場の馬鹿力」
    • 瀕死時にダメージ造替

このようにすることで一気に大ダメージを叩き出せます。他にも、

  • 魔法薬に「全体攻撃の単体集中化」「技の連続発動」をかけて一気に大ダメージ
  • 補助役に「単体魔法の全体化」をかけて全員に魔法反射をかける

などなど...複数スキルの組み合わせでも楽しめます。

戦闘のテンポがいい

最近3D系JRPGにありがちな戦闘と違い、古典的2D表示で攻撃アニメーションがサクっと終わるのでスピード感ある戦闘を楽しめます。雑魚戦でも比較的ターン数のかかるゲームなのですが、このスピードのおかげでテンポが悪いと感じることはありませんでした。

他のゲームも見習ってほしいw

ちょうどいい難易度

一昔前だと物足りないと感じてたかもしれませんが、今の時代にあった難しすぎない難易度です(除くラスボス)。意図的にレベル上げをする必要はほぼなく、道中のエンカウントを処理していれば十分クリアできます。エンカウント半減をつけてサボっててもある程度どうにかなるぐらい。ボス戦も「強い!」と感じますがなんとか勝てるレベル。

最近のゲームは「あまり努力せずクリアできる」ことが要求されている気がするのでいい具合に調整されていると思います。


イマイチなところ

一方でイマイチなところも...

ストーリーのテンポが悪い

一番の不満がこれ。ストーリーのテンポが悪すぎる。ここでいうテンポとは、物語全体として起承転結のテンポが悪いということでなく、単に無駄に画面を見てる時間が長いことの不満です。

この原因が、イチイチ身振り手振りするキャラク。身振り手振りは悪くないのですが、その間会話が中断します。テンポが悪いだけでなく、会話として違和感あるんですよね。

たとえば(※実際にゲーム中にあるシーンではないです。イメージとして)

  • Aにカメラが移動。
  • Aが腕をあげて相手を指す
  • 「一緒にいこう。手伝ってほしい」
  • Bにカメラが移動
  • Bが体を振り向かせる
  • Bがうなずく
  • 「ぜひ協力させてくれ!」

Aの質問からBの返事の間に5秒程度の空白時間帯があるんですよね...これがたまにならいいのですが、一言一言こういう小芝居がはさんでものすごいテンポ悪いです。さらに会話として不自然です。身振り手振りしながら吹き出しをだせばいいのに...

このテンポの悪さから後半は会話シーンをほぼカットしてしまいました(あとで誰かのYoutube実況を倍速で見た)。ちゃんと見ると本当に1シーン10分コース、それがイベントの前/中/後にあり30分。へたするとダンジョン攻略より時間かかります。なんとかしてほしかったです。

最大の不満点はココです

8人のつながりが薄い

ファーストインプレにも書きましたが、やはり8人が一緒に旅する理由が希薄。ラスボスまでいくと8人が裏でつながっていたことはわかります。が、それが8人一緒になる理由にはならない。これが キャラ別にストーリーをすすめ、ラストダンジョンで全員揃う なら筋が通ってるんですよ。しかし実際は、なぜか8人揃って最後までいったら実は裏でつながってた! でちょっと違和感。「神のお導き」という視点で解釈できないわけではないですが。

またストーリー中に8人の絡みが一切ないのもマイナスポイント。たまに「パーティチャット」という特殊会話がイベントの合間に発生する程度(しかも適切なタイミングで適切なパーティメンバーでないと発生しない!) 自由度の高さのデメリットがモロにでてる印象です。ここももう少し頑張ってほしかった。

あと4人旅なのも...ドラクエのように8人旅で戦闘は4人という形式でよかったのではないでしょうか? メンバー変更が酒場のみというのも装備変更などで不便でした(いないメンバーの装備ほしい!がよくあった)。 逆にジョブ変更はいつでもOKなんですよね...逆にしてほしかったです。

あと「店の看板娘」が海賊数人を相手に一人で圧倒するなど、ストーリー的に無理ある展開も気になりました。

キャラ/ジョブ格差

このへんのジョブ格差もこの手のゲームにもれずなかなかすごい。後半に行けば行くほど歪んでいきました(まぁだいたいそんなもんですが...)

ジョブとしてぶっ壊れ性能なのが 上級職 ルーンマスター。各キャラ最終章のボス相手に「通常攻撃で8000」ぐらい叩き出します。4人全員にかけれるので4人が毎ターン8000の通常攻撃。下手な奥義並。

逆に上級職 星詠人 はビミョー...下級職に「完全回避」があるのに、上級職で 回避「率」アップと言われても。結局ほとんど使わずに終わりました。


さらにキャラも同様。一部キャラの固有スキルが便利すぎる。こっちは最後のキャラインプレで。

まとめ

色々不満点は述べましたが、戦闘の面白さ のほうが圧倒的に大きい。本当に楽しいゲームでした。ラスボス込だと80時間近く遊べたので大満足です。ストーリー重視派だと合わないかもしれませんが、古典的なJRPG戦闘の楽しさを味わいたいなら手を出して損はしないと思います。

スマホ版もあるらしいですが、やはり「ガチャ」のないコンソール版のほうがゲームとして楽しめます。ぶっちゃけ10連ガチャ1回の値段ですよ、このゲームw どうみてもコンソール版のほうがお得ですね。(開発元からすればガチャ回せ、でしょうがw)

冒頭も書いたようにフルプライスで買っておいてもよかったかな?と本当に思っています。ぜひ手にとって見てください。


最後にキャラ個別インプレ。順番はテキトーです。

アーフェン

序盤/中盤/終盤で大きく使い勝手がかわったキャラでした。

  • 序盤:体力/攻撃力あってサポート役もOKって強すぎだろ
  • 中盤:ビミョー。攻撃力が物足りない上、調合はアイテム高いor貴重であまり使えない。
  • 終盤:調合強すぎw(※お金と素材が豊富で乱発可能になる)

中盤までは剣士など攻撃系ジョブでしたが、終盤は神官など補助系ジョブ。調合が強すぎて攻撃してる暇がないw コイツがいるかどうかでボス戦の難易度が大幅にかわるぐらい調合が強い。ラスボス/およびラスボス前座のMVPです。

本当に親切で気さくないいヤツ...が、典型的な「いい人」でおわって結婚できないタイプに見えるw

テリオン

後半ダンジョン必須キャラ。というのも鍵付き宝箱を開けれる唯一のキャラだからです。そして後半はほぼ全部に鍵付き宝箱がある=テリオン君必須になります。テリオンを編成せず攻略した場合、あとでまたダンジョンに潜る羽目になります(正直これはなんとかしてほしかった)

こちらも終盤に光るキャラで、盗賊の奥義が剣士の奥義を火力でまさる というトンデモ自体になります。また実は魔術師としても優秀で、「火属性強化の剣と短剣」をもたせると雑魚戦最強キャラに。弱点無視して火魔法で雑魚を一層できます。(ボス戦は「弱点」を意識するので使わない)

中盤まで商人などのサポート系でしたが、上述のとおり終盤は魔術師メイン。ラスボスは狩人でサポート役。行動の速さもあり重宝しました。

なにより「盗む」のリセマラで強装備をかきあつめてくれた中盤のMVP

ハンイット

物理最強候補の一角。基本的にずっと剣士でした。ラストも剣士。武器種の面で剣士が一番相性良かったんですよね。序盤から終盤まで物理。上二人と異なり使い勝手がシンプルです。

ただし終盤は火力で魔法組に劣ります。「さみだれ矢」「千本槍」を駆使したBP削りがメイン。ラスボスもそういう運用+アイテム回復役でした。

自分の場合はモンスターを捕縛して攻撃させるスキルを使いこなせず。どうしても捕らえる面倒さがあり活用できなかった。ポケモン好きな人なら使いやすいかもしれません。

話が進めば進むほど美人さん設定になっていくw 強くてカッコイイ女性で海外人気が高そう。

サイラス

わかりやすく魔法キャラ。ですが案外上級ジョブ「魔術師」との相性がイマイチでした。メイン/サブでジョブ内容がかぶりすぎて多様性にかけるんですよね。強いことは強いですが武器も杖だけでちょっと困るときも。雑魚一掃したいときは本当に便利ですが。

そんなこともあり、「商人」「薬師」などに補助系物理職にしてることが多かったです。ラストは「ルーンマスター」。高い属性攻撃力と奥義でメイン火力。

あと固有スキル「予習」が反則級。サイラスいるかどうかで攻略時の難易度がぐっと変わります。(「初めてあった敵に一回だけ」のほうがバランス取れてたのでは?)

最初から最後までイケメンさんでそういうことに疎いヤツ。ラノベの主人公かw

オフィーリア

わかりやすく補助系キャラ。補助役の踊り子が鉄板...ですが、「神官様を踊り子」にするのに妙な罪悪感がありできませんでしたw

なのでこちらも「商人」「薬師」メイン。サイラスがパーティにいないときは「学者」で魔法攻撃役。ですがボス戦だと回復に忙しくて攻撃どころでなかったり。星詠人にもしてましたが、ジョブ自体の使い方が難しく使いこなせませんでした。

ラスボス戦はずっと回復orアイテムで他のことをしてる余裕がありませんでした。

声が佐伯沙弥香...尊い...

トレサ

中盤まではイマイチに感じてました。どのジョブにしてもビミョーだったので踊り子。バフメインで利用。しかし終盤「ルーンマスター」で化けます。「全員に物理100%回避」は一部ボス戦での必須スキル。その上に魔法剣でのぶっこわれ火力。ここまでくるとお金もあまり始めるので、傭兵で好きなだけ最強の兵を呼べますw

といいつつラストは「魔術師」。風属性強化の槍/弓を装備できるため。技単体化+2回攻撃でラスボス殲滅の立役者です。どちらのジョブにせよ、終盤は魔法火力組として強かったのが面白い。

固有スキル「フィールド歩くだけでお金が手に入る」スキルはちりもつもればなんとやら。序盤から中盤ではお世話になりました。

冷静に考えると槍/弓/風魔法を使いこなす店の看板娘ってどういう教育をうけてきたんだろう...

オルベリク

典型的物理屋さん。壁役。狩人 ⇨ 武芸家のキャリアパス。ハイアットと比べて「フィールドスキル」が魅力でよく編成してました。「試合」「けしかける」では圧倒的に「試合」のほうが楽に勝てるんですよね、とくに終盤。

一方で個人スキルの「防御ブースト」は一度も使ったことないです。さすがにBPがもったいなかった。それぐらいなら回復限界突破つけてアイテム回復させたほうが確実なんですよね...

ラスボス前のセーブデータをとっておいてあるので、HP1の「火事場の馬鹿力」でラスボスを殲滅しようかと計画中です。

ストーリーがまさかの熱血アニメ路線。本気で「言葉より剣を交えるほうが」といってて一人世界が違いましたw

プリムロゼ

サポート役、と思いきや意外と魔法攻撃力が優秀なキャラでした。最初は神官にしてたのですが、終盤は学者/魔術師で攻撃役に。雑魚戦は魔法で一掃できます。ラスボスも学者。ですが高い行動速度を活かしアイテム/奥義での補助がメイン。必要に応じ魔法でシールド削りをしてました。

固有スキルの「誘惑」はいまいち使いこなせず。というよりよく「連れて行く」のを忘れてボスに挑んでました(オフィーリアも)。今にして思えばもったいない。とはいえどの町人が強いか調べるのもまた面倒なんですよねぇ...

一人ぶっちぎりで不幸なストーリー...幸せになってほしいキャラNo1。


以上!どのキャラも魅力的でした。ぜひゲームをプレイしてみてください。