ぼっちの趣味雑記

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Giant TCR Advanced2 (2020) インプレ

ロードバイクネタ。乗っていたロードバイクを買い替えたのでレビューを。

買ったのは Giant TCR Advanced 2 SE KOM (2020) です。えぇ、昨年モデル=型落ちですw。

買った経緯

乗っていた Giant Defy Composite SE(2012) がもう限界だったというのが買い替え理由です。前後ディレイラーのネジ山があやしくて調整すらできない。交換しようにも4600系Tiagraなんて逆に入手が難しい。となるとコンポ一式全交換=10万コースになり、それぐらいなら新車という発想になりました。

そこで馴染みの自転車屋いったら、上記のTCR Advanced 2の型落ちが安くあるではないか。税込み20万切り!予算ギリギリのラインでした。


本当は 油圧ディスクブレーキモデル がほしかった。下りの安心感がほしい。が、いかんせん同一車種のディスクだと8万円高くなり予算オーバー。どちらかというと同価格帯のTrekのEmonda ALR5 Discが競合でした。

全体的には Trek Emonda ALR5 Discのほうが好みでした。 あのマジョーラカラー、かっこよすぎる。デザインがいいんですよね、Emonda(むしろGiantのデザインがイマイチ)。下りが苦手なのでDiscというのは非常に惹かれました。

しかし最大の欠点が リア変速。11-28Tという平地向けギアレシオで上りにはつらそう。さらにディレイラーがショートケージで、のぼり用11-34Tにしたいとなるとディレイラーごと交換必須なのが痛い。ケーブルやチェーンも交換になるでしょうから、トータルで2万近い追加出費になっちゃいます。50万円の自転車買ってる人ならともかく、自分の予算枠で2万円は無視できません。


そんなわけでGiantにしました。ちゃんと11-34T標準でうれしい。さすが上り用モデル、KingOfMountain。しかし一番の決め手になったのが パワーメーターとチューブレス標準 です。

油圧ディスクブレーキはいい品だと思いますが、どういう体験になるかは予想つくんですよね。MTBシクロクロス持ってましたし。多少ジャンルは違えどディスクブレーキ自体は経験したことがあります(雨の日は特にいいですね)

その点 パワーメーターとチューブレスは今まで経験したことがない。特にパワーメーターは今までと全く違うロードバイク体験をもたらしてくれるのではないか?という期待がありました。

これが決め手になり、無事 Giant TCR Advanced 2 (2020) を購入しました。


インプレ

根本的に安物のロードバイクしか経験したことがない、前がふにゃふにゃで有名なDefy安物カーボンという前提にご注意を。一般とは相当ずれてる可能性が大きいです。また、乗り始めて3週間、250km程度です。

まず乗って感じたのが 案外フツー。ロングライドモデルからレースモデルになったので、機敏な反応/硬い乗り心地かな?と思ってたのですが全然そんなことありません。フツー。多少反応いいかな?ぐらい。乗り心地も良好。

いい悪いは別として、尖ったところのないバランスのとれた乗り味。これは逆の視点でみると、前のDEFYがロングライドモデルにしてはバランス型だった可能性があります。

そもそもTrek/Specializedと比較すると、Giantはこのモデル間の差が少ない印象を抱いてます。

加速は友人のロードバイク(Anchor)のほうが良かった。あれは踏んだ瞬間に「おっ」と思えるほど加速良かったです。TCRはそういう印象はない。「以前よりは多少反応いいかな?言われてみれば」ぐらい。一個上のグレードだと変わるのかもしれません。

乗り心地は意外といいですが、フレームよりチューブレスタイヤの恩恵でしょう。そりゃフレームとタイヤでは変形量の桁が違いますからね、低圧運用の偉大さを思い知ります。特に以前が硬いことで有名なGP4000S2だったので、余計に乗り心地が良く感じるのでしょう。

これに関連して、荒れた路面はスムーズ。やはり チューブレスの低圧運用は正義。30Cや32Cのタイヤにしたくなりますね。リムブレーキだと28Cが限界なのがつらいところ。次はディスクブレーキにしたい。


逆に一番差を感じたのがコーナーリングです。スッと曲がってくれる。車でいうならショートホイールベースになったかのようなイメージ。反応が早く、かつコーナーリングサークルが小さい印象。

前のDEFYは結構直進に戻ろうとする力が強かったんだなと実感します。TCRはあまり戻そうとしない。このせいかコーナーが楽しいと思えるようになりました。これは初めて抱いた感覚です。

また、このときにトルクを加えると実に気持ちよく加速してくれます。 円の半径をキープしながら加速してくれる。以前のDEFYはアウト側にいく印象。そのうえ加速がするどい。直進ではあまり感じない加速の鋭さが、なぜかコーナーだと感じます。不思議。楽しいのでついつい立ち上がりで頑張っちゃいますw

もちろんふらつきやすいとは全く感じません。非常に良好な直進性能。まぁ明らかに直進性の悪い折りたたみにも乗ってますからね...あれと比べたら良好すぎます。


パワーメーター

ある程度シリアスに走る人なら定番装備。しかし自分のような予算20万円の、ツーリング主体の人間にとっては目新しすぎる装備ですw 片側とはいえ標準装備とかGIANT正気か...(※後付だと5万はする代物です)

使って感じたのが、思ったよりツーリングに使える、これ。 意外と意識してない状況でパワーが増えてしまっていることがわかり面白い。ほんのちょっとした坂や風の変化ですね。あっさり30Wぐらい変わっちゃう。

これは非常に面白い発見でした。こんなにあっさり/頻繁にオーバーペースになってたのかと。何度か乗ると自分の維持可能なペースがわかってくるので、それを超えないよう注意していると今までより長距離いけそうです。レーサー向け装備に見えて意外とツーリング向け装備ですよ、これ。

同時に「もっと速くなりたい!」とも思うようになりました。速度という外的要因が大きすぎる要素と異なり、パワーは自分の実力が非常にわかりやすく表示されます。このため「もっと高いワットを維持できるようにしたい!速くなりたい」という感情が自然とでてきます。

平日に乗るのは難しいので、今までより筋トレ頑張ってますw。これだけでも十分パワーメーターの価値ありますね。

とはいえ 両側パワーメーターにしたい。特に自分は結構左右差があるという自覚があるので、両側にして矯正したい...けど10万円はちょっとつらい。今のパワーメーターが壊れたら考える、程度ですね。


欠点

一番の欠点が、デザインがイマイチ...(個人の主観です)

色がわずかにグレー入った黒なんですよね。濃いめのガンメタともいえます。真っ黒だったりもっとメタリック感漂うガンメタならいいのですが、「ちょっと薄いプレーンな黒」という印象。正直イマイチですw 水色のロゴもなんだか相性悪いなーと感じてます。

特にTCRの2021モデルがだいぶ良いのがまた。ちょっとエアロ形状になりかっこよくなってますし、色もパールホワイト/もしくはマットブラックで良い。あれは人気でるわ...(とはいえシンプルすぎて、個人的にはデザイン入ってる新型Emondaのほうが好みですが)


あとはわかってたことですが、リムブレーキ でしょうか。リムブレーキ自体は十分な制動性能ですが、太いタイヤが履けないのがつらい。低圧運用のメリットを知った今「より太くより低圧に」したくなってます。自分の用途だと30cぐらいを試したいですが受け付けてくれません。ここはそこそこ後悔してます。

とはいえそのためにあと8万円だせたか、というと別ですが。

あと最近は各社ともチューブレス対応ホイールは総じてディスクブレーキモデル。リム用ホイールはもうマイナーチェンジすらされないのではないかと。こういう関連アフターパーツ系も今後だんだんつらくなっていくのもリムブレーキの欠点といえます。


逆に言うと欠点はそれぐらい。そりゃ高いバイク乗ってる人なら「ホイール重い!」があるでしょうが、そんなの経験したことないのでわかりませんw 鉄下駄上等!

デザインも見慣れてきて以前ほど残念感はなくなってます。(良い!とは思えませんが...)


総評

20万円近いという、決して安い買い物ではないですが買ってよかったと実感してます(これで安い方というのが頭おかしい、この世界)。

思った以上にバランスがとれていたいいバイクです。さすが世界最大手の主力。ヒルクライムしてても楽しいですし、ロングライドにも十分使える乗り心地の良さです。

特にパワーメーターは予想以上に自分の走り、トレーニング姿勢に影響を与えました。これはでかい。逆にいうと、もうパワーメーターは必須としか思えなくなったので、次もGIANTしか買えないでしょうw

これだけついて20万円以内とかGIANTは化け物か...なんでこんなモデルが売れ残ってるんだよ...もし売れ残りあったらオススメです。

以前のDEFY同様、9年/5万キロぐらい大事に乗りたいです。